先日5年ぶりに大阪へ遊びに行きまして、イベントのお手伝いだったのですが、私の同人誌も委託してくださるとのありがたい申し出に合わせて新刊をつくったところスケジュールが押して前日印刷所に引き取りにいきました。
そこの会社さんはワークスペースを設けていらっしゃって、シルクスクリーンでグッズを作れるところだったので折角だからチャレンジしてきた備忘録です。
■どこ
JAMさんのワークスペース!
中津駅から歩いて10分かからないくらいのところでしたが、どうやって行くのが正解かようわからん入り組んだ企業地帯にあり途中俺は車だ!と自分に言い聞かせながら車道を歩いたりする羽目になりました。
■事前準備
②何つくるか決めて出来れば製版用のデータを事前に送付。
・何を作るか
ここ見て素材決める。素材持込もできるけどインクとの定着相性などあるので試し刷り必須かな。
・何を刷るか
版のサイズと目の粗さで金額が違う。
無地素材をJAMさんサイトで買うならオススメの版サイズの記載もあるし印刷可能範囲も書いてあるので、それを参考にしながらサイズを決める。
目の粗さは使うインクで違う。通常インクを使うなら120メッシュ、箔やモコモコするインクを使うなら70メッシュ。この辺はお店で当日確認してくれる。
ワークスペース予約完了メールにデータ入稿URLがついてくるので、サイズ決めてデザインを作ったら(1色1版、600dpiモノクロ)データを送る。
データを送るとちゃんとチェックしてくれて、お返事がくる。問題があったら多分そこで指摘してもらえる。わたしは最近データ作るのがクソうまいので一発合格です💮
刷りたいものが決まってたら予約メールに書いておけばブツを取り置きしておいてもらえますが、当日店に行って色んな素材を見るとすぐに気が変わるので当日選びますって行った方がいいと思う 私は取り置きしたのにめちゃくちゃ気が変わりました
■当日
①店に着いたら受付で送ったデータの確認や使うインク、版のサイズなどを店員さんがヒアリングしてくれるので答える。
②版は驚くほどすぐ刷り上がるのですかその間に刷る素材を決めたり、使うインクを選んだりする。アホほど迷う
③席で店員さんからレクチャーを受ける。やることが多いので集中して話を聞き必要な部品を部品置き場から集めてくる。
④版を張る枠は店員さんがくれる。これは初心者だからやってくれていたものなのかもしれない。この枠に、硬めの練り消しみたいな最高触感のゴムを使って版を固定していく作業をする。ゴールが分からず慣れないと訳がわからない。メッシュが粗いと張力が強くこの作業が困難らしい。私は腕力で解決した。
⑤版ができたらその上にスパチュラでインクを乗せて、スキージという広いヘラみたいな板でインクを素材に落とす。余裕がない&真剣すぎて写真がない。
通常インクであればそれが終わると乾かして完成。わたしはひとつ箔を貼ることにしたので、色のない糊になるインクが乾くのを待つ。
⑥糊インクが乾いたら、その上に箔を乗せてキッチンペーパーを置き、アイロンで加熱圧着する。これがめちゃくちゃ難しく、均一に温度と荷重をかけ続けないとうまくくっつかない部分が出る。
私も一度目で上手くつかない部分があり、そこに残った綺麗な箔をもう一度乗せて再度加工をした。温度のかかり方で白の光沢に差が出てしまうので、出来れば一撃で完璧に仕留めたかった。
⑦もうひとつは同じくアイロンで加熱するとモコモコする昔懐かしいかんじのやつにした。かわいかろ
これは先に普通のインクでスミ版を刷り、その上からモコモコインクを刷っているのだけれど、版の合わせを自分でやる羽目になるのでびっちり少しのズレも許せないラブファントムな感じのつくりにはしない方がいいよ
■後日
帝都騎殺バッグは生地の割にデカくてちょっとヨレるのが気になったので、パッチンて止めるやつ(アメリカンホックって名前がついていた)を手芸用品店で買って、ダイソーでトンカチを買って、3カ所つけた。これめちゃいいので是非他のオタクにも真似して欲しい
ちなみに版は持ち帰れて、インクは100g単位で買取なので、オタク数人と打合せしてインクを共同で使ったりすると経済的にたくさん遊べていいと思う!!
めちゃくちゃ楽しかったのでまた行きたいが大阪は多分行かないので東京のSURUTOKOさん
に12月行ってみようと思います!一緒に行ってくれるオタクは声かけてください 12/10です