ババアの手打ち文字そば

オモコロさんでやっている文字そば(1000文字くらいのエッセイ)やりたくて

作った二次創作同人誌の装丁他 備忘録(6−1)

すっごい計画性を持ってスケジューリングしたはずがまた締切を金で買った 悲しい

手元に見本誌が届いた時がこれを書く気持ちになるピークなので無配の入稿も終えた私は備忘録をしたためる余裕があるってわけですよ

今年三回ある推しのカプオンリーの一回目が7月24日に控えています。俺はもう今キャンセルするとほとんど返ってこない6万6千円を払い切っているので熱が出ない限りは現地に赴く予定です。さ〜て、今回の同人誌は?

 

■ゴールイメージ

作る本を三回変えたので大分わやくそですが、結局内容を「今まで書いてきた作品たちのスピンオフを一気にまとめたちゃんぽんえっちブック」に定めましたので、それを象徴するような装丁を考えました。

短く脈絡のない話が並ぶこともあり、どれから読んでも大丈夫で、開けるたびにワクワクのあるイメージを形にしたいなと思ったので、お茶やチョコレートのアソートパックのイメージで全体を構成することに。

それぞれの世界観がかなり強固に分かれているので、作品ごとの分冊で…と思って考えたのが「特装版」の方です。こちらは23日にホテルに行かないと完成品ができないので後日別記事でご紹介いたします。

 

■からの二種制作へ

で、特装版はかなり金額が高く仕上がるなという概算見積があったことと、頒布時の輸送に耐えられないかもしれないなという不安があったことから、通販可能な「通常版」を全く別の仕様で制作することにしました。

こちらのゴールイメージは、テーマである「ちゃんぽん」感をうまいこと出すことと、特装版の対比なのでなるべくお安く。あと、中身が一緒でも実質二冊作るようなものに変わりはないので、仕様もあまり凝らずシンプルに。という感じ。

すごくどうでもいいのですがタイトル「MIX MY TALES!」はMix one's drinksでちゃんぽんする、の英訳らしいのでそれを文字りました。のでどうぞお気軽にちゃんぽんと呼んでください。

 

■仕様

判型 :B6判
頁数 :170頁(表紙含む)
カバー:なし
表紙 :レインボーペーパー195K+マットPP/フルカラーRGB印刷+白印刷
遊び紙:なし
本文 :淡クリームキンマリ72.5K/モノクロ印刷
加工 :表1-4にエンボスニス
版面 :右綴じ二段組23字×19行 約10万字

 

印刷所はプリントオンさん。使用セットはエンボスニスセット。

www.print-on.jp

 

■全体

大人なのでキラキラをたくさん使えるのにちょっとしか使いませんでした

アイコンも背景も商用でも利用可能なフリー素材さんでした。ありがとうございます。

私は以前悪癖という本をつくった時に、エナメル加工というクリアニスを厚く盛って艶とぷっくり感を出す加工を使ったのですが、このエンボスニスは盛りが薄い代わりに断裁・折位置に掛からなければ加工面積に制限がない、という商品のようです(エナメル加工は同条件で表紙の30%までしか加工ができません)。

私の印刷知識はもう約十五年も前のものになりますが、ニス加工にも色々種類があり、プリオンちゃんのエンボスニスは加工例を見るにおそらくUVニス加工なのですね。

いわゆるニス盛り系の加工は印刷会社で名称がさっぱり統一されておらず、結構難儀するな…と思っていろんな会社さんのページを眺めております。

余談はさておき。

このセット、「強光沢用紙にマットPPをかけて更にその上にニスをかけると、ニスのかかった部分のみ用紙本来の光沢感が戻る」という特性を利用するためのセットのようです。

きらきら かわいい

確かにエナメル加工より全然ぷっくり感はないですが、凹凸の感じはしっかりあります。

あと可読性も思った以上にめちゃくちゃ高く、ホッとしました。

エナメル加工と違って細い字がちゃんと出る

これが一番細いかな ちゃんと出る

このセットは本来表紙フルカラー印刷に白インクの印刷が標準で付いているのですが、今回は背景の茫洋とした色味がレインボーペーパーに馴染み、マットPPで更に落ち着くのを想定して敢えて白版は使いませんでした。

(キャラクターのイラストなどを入れる場合は紙の字の色を受けて肌色や髪色などの色が落ちるのを防ぐために、下に100%の白版を入れることが多いです)

レイヤー構成としてはカラー版とニス版の二枚で、

①カラー版として背景画像をおく

②ニス版としてアイコン、タイトル、注意書きや背のタイトル、レーベルロゴを置く

③ニス版と被る位置にあるカラー版の背景画像を消す

ことで紙の地色の上に直接マットPPがかかり、ニス版で元の光沢を取り戻す→本来のレインボーペーパー同等一番強いぎらつき方になって他の背景+マットPPと落差が出て可読性が高まる、という想定でした。大成功。

 

■本文

これ私のデータのつくりかたがゴミってこと?!って今なってる

思ったより厚くなってしまってノドチョトきつかった ごめんね

初めて二段組で本を作りました。自分が二段組読むの下手で苦手なので作んなかっただけ

私は一文字二文字だけ次の行に送られるのがめちゃくちゃ嫌で気になるタイプなので、いつも本文流し込みをした後にそれをチェックして可能な限り全ての表現を調整しているのですが、今回は最初に文庫版で文章を整えてからこちらに流し込んでいるので、一文字だけ二行目にかかるようなところがまた爆誕してブチ切れながら表現を直しました。

なので話の内容はひとつも変わらないんだけど特装版と通常版でわずかに台詞回しが違ったり句読点が詰められていたり、表現が差し代わっている部分が実は結構あります 私もどこがどうだか覚えていないです

 

ということで週末のイベントに向けて地味にまだやり残していることが散見されますのでそちらの作業に戻ろうと思います。

仕事爆発してなくなんねえかな〜〜〜〜〜