7月に東京で推しカプのオンリーがあり参戦したのですが、8月にも大阪でプチオンリーがあり、昨年コロナで行けなかったイベントということもあってリベンジで遊びに行きました。
大好きな作家さんのスペースで売り子をさせてもらえるということでニコニコしていたところ委託も受けていただけるということだったので、当初は以前出した本のフルリライトを出そうとしていたのですが仕事が忙しすぎて元気に間に合わず、方向性を変えて挑んだ本の装丁紹介です。
■ゴールイメージ
夏。あと薄いので薄いならではの可愛い加工。
■仕様
判型 :文庫判
頁数 :44頁(表紙含む)
カバー:トレーシングペーパー
表紙 :クーヘン/特3c(特2c +透明ツヤプリ)
本文 :クラフト紙/特1c
版面 :右綴じ42字×16行約1.5万字
印刷はJAM レトロ印刷さん。
リソグラフ(孔版印刷)というプリントゴッコみたいな原理の刷り方で、インクは掛け合わせではなく特色を使用します。
今回表紙にはミントと蛍光イエローと透明のツヤプリ、本文には青を指定しました。
■カバー
リソグラフはインクが移りやすいため、冊子物は保護のためにトレーシングペーパーのカバーをつけるか、後述のツヤプリというニス加工のようなものをする必要があります。
今回の本はツヤプリを加工として利用したためインクが露出する部分が残るので、トレペのカバーをつけてもらいました。
■表紙
クーヘンという少しクリームがかった紙にミントをベタで引き、その上に蛍光イエローでヘッドホホとタイトル周りの文字をアミの濃度を変えて乗せています。さらにその上に水飛沫のイメージでツヤプリ版を乗せて、合計3色利用。
ヘッドホンの輪郭と、タイトルの英字部分のみ、ミント版をヌキ(白抜き)にしており、蛍光イエローがビビッドに出るように。他の文字や色の部分はミント版の上にノセ(下に他の色がひいてある上に次の色を印刷。オーバープリントですね)で蛍光イエローを置き、蛍光黄緑になるようにデータをつくりました。
レトロ印刷は色毎に版を分け、グレースケールでデータをつくりますが、濃淡の表現が可能です。今回ヘッドホンの薄いところは30%、濃いところは80%で、線や文字は100%で指定しました。
また、個人的におっと思ったのはツヤプリ印刷で、断裁位置に加工がかかるとひび割れや欠けが発生する可能性があるとのことでしたが、特に気にならないで断ち落としまで加工されていてうれしかったです。
■中綴じミシン糸、本文
今回ページ数が少ないので中綴じにできる〜!うれし〜!とミシン糸加工を選択。
ノリありとなしとふたつ加工があり、ノリなしの方がお安く、糸のカラーを2色選べます。今回は蛍光イエローと水色を選びました。
本文はクラフトに青文字。これも長い本だと目に負担がかかるので色紙や色インクは絶対使いたくないのですが、この程度だと遊べて可愛いな〜!と楽しくなりました。級数も8.5かなこれ ルビみたいなかなり細かいものもしっかり出ていました。
■おまけ
おまけで天のりメモもつくった これはテストなので今度柄いっぱい用意してちゃんとしたのつくる〜😊
レトロ印刷さんは版つくるのというかこの特色をどうヌいてどうノせるかという調整がめちゃくちゃ難しいんだけど、ノリで作っても可愛くできるしペラものが安いのもとっても魅力なので、みんなたくさんレトロ印刷したもの頒布してほしいな〜!!と思っています
無配とかは今後もレトロ印刷さんでつくりたい〜✌️