書くの忘れてたのを思い出したので書きましたえらい
生まれて初めて同人誌即売会?とやらに本を売る人で参加してきました。ファストパスやんこれ
危機一髪で余生になったことでこの一年で一番「書けない」との戦いを繰り広げた6冊目?の本のメモです。どんなにキツくてもただのすけべは書けるだろとこの話を選んだらすけべが書けなくなってホントキツかったしそのおかげでめちゃくちゃに仕事をサボりました
■仕様
【初版】
・文庫版
・約94,000文字/256ページ(表紙込)
・42文字×16行
・カバー:パチカ130k カラーと加熱空押し
・表紙:ハイマッキンレーポスト220k +ベルベットPP カラー
・遊び紙:クロマティコ マンゴー(前後)
・本文:書籍用紙70k 1C
※危機一髪で村民が増えていたらしくて結局再版した🙄
再版はカバーなし(二度と手巻きしたくなかったので)、裏表紙デザイン変更、遊び紙をクロマティコレッドへ変更、小口・ノドの余白調整を行いました。
■ゴールイメージ
①ストーリーの中核である「籠の中の鳥」を表現する
②なんかやたらBLっぽいタイトルになったからそれに見合う表紙にする
①が最初の装丁に必要なイメージで、もうこれは仕事で印刷物のディレクションをしていた頃から憧れがあるクソ高用紙パチカの出番だ!と即断。
プリントオンさんで対応プランがあり、元々はそれを使う予定でしたが、ページ数がおそらく250〜300行くと踏んで見積したところ目ん玉が飛び出そうな価格になっていたため、カバーのみプリオンちゃん、本体はいつものコミックモールさんへお願いし、カバーを手巻きすることで頒布価格のコストダウンを図ることに。
②籠の中とか飼われるとかってめちゃくちゃ古のやおい力(ぢから)があるな…うん、表紙もそれのオマージュにしたい!と思い、ゴリゴリのBL「らしい」表紙を目指した結果一枚絵のイラストが欲しいな、と…なって…友達がいない上にコミュ障なので、自分で絵を描くことにしました。
なんでかよくわかんないんですけど豪華な中華ベッドて天蓋つきのイメージがあったので、それを背景と前景に採用。やっぱBL感出すにはキスシーンだよな!と素材集を買ってお絵描き。
やったことのない厚塗り?グリザイユ?のハーフみたいな描き方を見よう見まねでやったらなんかすごい楽しかったしめちゃくちゃお耽美な感じになった 気に入ってるけど描き初めと出来上がったとき冷静になって爆笑した
■カバー(パチカ130k カラー印刷+加熱空押し)
パチカはそこまで下の図柄をパキッと透けさせるわけではないのがわかっていたので、本当はカバー型抜き+トレペ表紙に本体表紙の方がわかりやすいなとは思ったんだけど自分のお耽美イラストがはっきり見えることに俺が耐えられないなと思ってパチカゴリ押しにした🙄
タイトルの文字は細くて印刷所さんから出ないかも知らないけどやる?と確認が入ったのですが、プリオンちゃんはこの前の本のエナメルPPも細いの綺麗に出してくれてたのでそのまま進行。問題なく出てました。すばら~
今回刷ってみてわかったのはパチカはカバーに全然向いていないこと。
そもそも紙の耐久度が低いのでプリオンちゃんはデフォルトでカバー裏にマットPPを貼って強度を上げてくれているんですけど、その状態のカバーを自力で巻くので折るのにめちゃくちゃ時間がかかるし暫くつけもの石とか乗せてないとカバーがたわむしいやそもそも自分で巻くなって話なんですけどね あまりに高すぎて申し訳なかったからさ…
でもまたひとつやりたい装丁で遊べたので楽しかった☺
■表紙(ハイマッキンレーポスト220k +ベルベットPP カラー)
今回本体の印刷は当初推しのコミックモールくんで刷ろうとしてたんだけど締切が間に合わないというか、当初締切日以降の印刷日程がすべて予約満了するという恐ろしい事態が起こっていてお願いすることができませんでした。オタクがどれだけ12月12日合わせで本を刷ったのかまざまざとわからされたぜ
ていうかそれってもしかして、原稿が出来ても本が出せない…ってこと?!しかけたんですが、おたクラブくんが空いていた&お値打ち価格だったので滑り込み。
なによりベルベットPPかけても全然高くならない上に納期が変わらないところが激アツポイントでした。ベルベットPPご検討の方は是非おたクラブくんで見積してみてください。
ホントは試し刷りして色の調整とかしたかったんだけどそんな余裕あるわけがなかった
「カナリアは二度啼く」というタイトルだったのですが文字入れが納得いかず結局英題「Like a Chirping Canary(囀る金糸雀のように)」をつけて難を逃れました。
■遊び紙(クロマティコ マンゴー)
暖色の室内灯を彷彿とさせるような…と思ってたけどちょっとそれにしては元気にビビッドっすね まあ可愛いからヨシ!
■本文(書籍用紙70k/1C)
私は初めて本を創った時からずっと縦式くんの世話になっていますが、これは42文字×16行、源暎ちくご明朝8pt、行間6pt、天13mm地16mm、ノド16mm小口9mmの設定にしています。フォントの大きさ、行間は2作目からずっとこれ。私が読みやすいので。
シビアな話だと一番最初につくった本のフォント・行間が昭和の文庫っぽくて好き。
■その他特記事項
当日イベント頒布と、通販はとらくんにお願いしていたのですが超絶怒涛の新刊ラッシュでとらくんがパンクしてひと月くらい経ってやっと買ってくださったかたの手元に届いてたりしてるのがとても印象的でした。自分の本は別にどうでもいいのですが(自分勝手)俺が買った他の人の同人誌は可及的速やかに届けてほしかったです。頑張ってください。
メロブというかフロマちゃんはいろんな使いにくさを聞いているのでちょっとな…というのと、ブースはマジで集荷さえしてくれるようになるならまあ頑張って梱包するか…という気持ちにもなるんですが、今のシステムだとヤマトの営業所へ持ち込むのが大変すぎるのでちょっと…(コンビニで発送できるような物量でもないし…)
なので私は今後もとらくんで通販するかなぁ…
あと読んだ方から読んだよ!を色々いただいているのですが、みんなかっこいいちんちんの男が出てきたところでこれはもしや坂本では…?と邪推出来ててえらいな、と思いました。そして主張の強いモブ侍女ちゃんを可愛がってくれる方も多くてめちゃ作者冥利に尽きる 嬉しい ありがと ちゅっ