ババアの手打ち文字そば

オモコロさんでやっている文字そば(1000文字くらいのエッセイ)やりたくて

三井アウトレットパークに通い詰めるババア

わたしだ。

仕事で月に2回は三井アウトレットパーク 札幌北広島に行くが、こんな遠いところまでわざわざ来たからには買い物をしたいという強い気持ちで毎回服やらなんやら見ている。それがわたしだ。

自己紹介は終わりだ。そして突然だがここで質問だ。諸兄はアウトレットモールを普段利用されるタイプの人間だろうか?

利用するタイプであればそのまま次の見出しを読んで「わかるわかる~~」ってなってほしい。

利用しないタイプであれば、その原因を考えてみてほしい。

「型落ちとか去年の服とかばかりでは?」とか、「B品が嫌」とか「車もってないからあんなとこまで行きたくねぇし」とかかな。

任せろブラザー!「アウトレット専用に生産されている商品もあるからトレンド前線で追っかけたくてもまあ大丈夫(おすすめはしない・理由後述)」とか、「B品じゃないものもあるし、B品の場合は懇切丁寧にB品ポイントが示されているので逆に騙される心配はない」とか、「札幌駅から直行便のバスが出てるし大谷地とか福住からとかも出てる」とかのカウンターがあるので、そのへんは諸兄の理解次第、マインドセットはすぐに変えられる。

わたしが一番の原因だと思うのは、個人的な調査(3人くらいへのヒアリング)と自身の失敗から、「本当にそれが必要か・お得かどうかわからないけれどもなんかこんなとこなかなか来ないし安い気がして購入してしまったがやっぱり不要なものを買っていたという強い後悔の念」だと考えている。

これはアウトレットに対する偏見を払拭するだけではどうにもならない。「買い物をする自分」を如何に主体的なものと定義付け、自律した判断基準に基づきショッピングをするか、という極めて高度な問題だからだ。

そこで、月2回のアウトレット行脚により数多の失敗を繰り返して解脱の境地に達したババアから、その問題を解決するヒントをいくつか伝授したい。

あまりアウトレットに行かない諸兄、是非一度以下を頭に入れてアウトレットショッピングにトライしてみてほしい。ぬののふくとひのきのぼうよりはマシな状態で、バトルに臨めるはずである。

■まず「遠路はるばるこんなところまできた」という雑念を捨てる

無駄な買い物を無駄と気付かせないのはこいつが主犯だ。殺せ。煩悩を殺せ。といってもなかなか難しいので、おススメは「近隣施設も一緒に回って遠出コストを相対的に減らす」こと。

札幌北広島=大曲幸町3丁目まで行くので、例えば

くるるの杜(ホクレンがやってる農産物直売所とか)

コストコ(チョッピーノスープで優勝しろ)

コッコテラス自然満喫倶楽部(卵とかアイスとか)

など付近のわくわくポイントも一緒に行けばいいじゃない。

むしろ他のところに行くついでにちょっと寄った体にすればいいじゃない。ちょっとついでに寄ったんだから良いものがなければ買わなくていいのよ。そういうことなのよ。

という気持ちで雑念をSATSUGAIしてください。話はそこからです。

■ほしい服の形を決めておく

これ昨日気付いたから大分真理。真理に近い。

あれもこれも良いと思ったものを買うと、買いすぎる。

だがかと言って「あの店でこれがあれば買う」にすると、店も商品も限定されすぎてアウトレットのスケールメリットが台無しである。

そこでおススメしたいのは、「Iラインのスカートが欲しい!」とか、「冬流行るブラウンのニットがほしい!」など、「色・形・素材感」あたりをセグメントして店舗をめぐる手法。

こうすると自然と複数の店を渡り歩くことになり、どの店が価格優位か、どの店が質が良いか、などの比較検討が店舗周遊している間になされてしまうため、かなり合理的に購入判断ができる。

また、回っているうちに比較検討しすぎてどうでも良くなったりすることがあるんだけど、それはそれで「じゃあ別にいらなくね」という正しい判断につながったりする。

ちなみに私は昨日ブラウンかベージュのIラインのスカートがほしいな~~と思って物色活動を行いましたがビームスライツのちょうどいいやつ11,000円が80%オフになっていたので迷わず買いました。ありがとう。ラッキー。

■「いっかい…!休めっ…!休めっ…!」

特に80%オフなどのオフ率が高いものを見てしまうと、その服を着たい着たくないと別の「買わなきゃ損かも」という謎の感情が沸き上がってで皮膚が粟立つときがある。んだけど、そういうときは9割5分買う方が損する。買っても着ねーから。

なので、その場合はいったんその場を離れて、フードコートかゴディバのショコリキサーでも飲んで休む。トイレ休憩とかでもいいよ。そういうリフレッシュをして、それでも気になってたら再度服を見に行くのを2回くらい繰り返して、3回目まで気になるようなら購入ワンあります。ちゃんとそのときは試着してね!

■野菜を買う

三井アウトレットパーク 札幌北広島にはロコファーム北海道という北海道の農産品から特産品まで扱う謎の店が入っている。

野菜選びの審美眼は必要だが、朝採れ系の野菜は大体クソ安でめちゃくちゃうまい。というか、大体なんかめちゃくちゃ安いか、新品種や高級ラインでまとまっている。

ので、もうなんか買うものがなかったら全てを忘れて野菜をしこたま買うと満足できるし、家に帰ってから野菜の処理が発生するから達成感もあるよ。

昨日買ったらいおんしいたけ、かわいい。でかい。まだ食べてない。明日くらいに食べる。

 

ちなみにわたしの最近の推し店舗は以下。

ガリャルダガランテ

店の一番奥に柄とか形とか色が個性的すぎて売れ残ったんだろうなというものたちのたまり場がある。さすがに無理みたいなものも多いが、結構使える掘り出し物が90%オフとかあたまおかしいくらい安いときがあるので行ったら見るだけ見てる。

B.C STOCK

お値打ち1,900円ゾーンに、定価4,900円でプロパーで買うんならちょっと悩むタイプの今すぐ使えるものが置いてある。1,900円なら買うってなる。店は言って左側の入り口近くな。

 

以上、アウトレット探索の際に常に心に留めていただきたいポイント4選をお送りした。アウトレットで納得のいく買い物ができるやつは自分のものさしをしっかりと鍛えた人間だけなのだ。

ブラザー、剣を取れ!いざ征かん、札幌北広島(大曲幸町3丁目)へ!